奄美自然保護基金(通称クロウサギ基金)について
設立のきっかけ
1986年始めてアマミノクロウサギと出会いました。
以来、彼らの生態を解明していくうちに豊かな森に出会ったのです。
その豊かな森のおかげで、多くの貴重な生き物達が生き続ける事ができ、豊かな海も豊かな森のおかげだったのです。
しかし、私たち人間はその貴重さを知ることなく森林伐採やハブ退治のためのマングース放獣等、人間に都合のいいように変えて多くを破壊してきました。
その結果、資源である奄美の奄美らしい自然が失われてきたのです。
自然科学者でも民俗学者でもない私が、18年間奄美の自然の中でフィールドワークをしていくうちに多くを学び、今の自分があるのもこの自然のおかげです。
その、恩返しに今の自分に何ができるか考えて行くうちに、今回の写真集の出版をきっかけとして自然保護基金を創設することにしました。
この自然を生かすも殺すも人次第。人を育てずして未来はありえません。
100年後も500年後もこの自然が奄美らしくありつづけるためには未来をになう子供たちを育てることが不可欠と考えたのです。
小さな小さな第一歩です。すぐすぐ大きな事はできませんが、一歩一歩進んで行きたいと思います。