ルリカケスってどこに住んでいるの?(写真&解説・浜田太)

ルリカケスは、世界で奄美大島のなかの大島本島と加計呂麻島、請島(瀬戸内町)にだけ棲んでいます。

ルリカケス

南西諸島随一の森林面積をもつ奄美大島。
入り組んで切り立った海岸線に囲まれて、海の傍まで森林が迫る。
この常緑広葉樹林の森が、ルリカケスはじめ、奄美の生き物の大切な住処だ。
照葉樹林の少ない笠利半島では少ない。

スダジイやタブノキのよく茂る亜熱帯広葉樹林原生林に棲んでいます。
大木の樹洞の幹の隙間に営巣し、1巣3~4の薄緑色の卵を産みます。
近年では、林縁部や開墾した畑地、集落の周辺でもみられることが多くなりました。
民家の軒下などにも巣づくりをする姿が観察されています。

かつては徳之島にも棲んでいるとされていましたが、最近の調査で生息されていないことが確認されたようです。