クロウサギの独り言

ぼくのお友達

さて、きょうはぼくのお友達を紹介しよう。
僕らと同じように、夜森の中で生活している仲間で一番のともだちはリュウキュウコノハズクのマヤスコくんだ。

マヤスコくんは虫など食べているのだけれど森の情報屋で森での出来事等すぐ教えてくれるのさ。 僕らより夜の目がとってもよく見えるんだって。だから結構頼りにしているというわけ。

もうひとりアマミヤマシギのシーギャもともだちさ。
夜広場でぼくらの近くで、土の中の虫を取って食べている。

シーギャは鳥なんだけれど飛び方がうまくないんだ。
だから昔、人間に捕まえられて食べられていたんだって。
最近は、まだなんだかわからない生き物に襲われているらしい。
仲間がめっきり減っているってシーギャがいっていたよ。

さて次がくせものハブのマジムンくんだ。
こいつは昔からの付き合いだけれど、ぼくらを食べる癖があってちょっと仲間とは言いにくいんだけれど、うまくつきあってきたのさ。
マジムンくんの仲間もめっきり少なくなってきたんだって。

「どうも人間がぼくらをお金でかっているらしい。だから夜、人間がぼくらをつかまえに森にやって来るからおちおち歩いてもいられないんだ」って。
「昔は僕らハブが奄美の森の王様だったのにこの森も暮らしにくくなってきた」って長老のハブがいっているよ。

もっと困ったのが「僕らハブをこの森から全部捕ってしまおうと人間は考えたらしくてぼくらを襲う得体の知れない生きものを森に放したらしい。
そいつがぼくらより簡単に捕まえられる仲間を襲っている」ということを聞いているよ。

「得たいの知れないその生きものの正体を早く突き止めなければと思っているところさ。
だって大昔から仲良くしてきた仲間がいなくなっていくのはいくらぼくがハブだってさびしいもんだよ。」
ってマジムンくんはいっている。

あっ、おかあさんが呼んでいる。そろそろ森に出かける時間だ。
つぎも仲間の紹介しようと思っている。ではまた・・・。