さて、ホライゾン35は、今週の土曜日(16日)に発行予定となりました。今回の大きな特集は2つ。一つは、世界自然遺産への序章として、「奄美のミステリアスな鳥たち」と題して、NPO法人奄美野鳥の会代表の鳥飼久裕さんに執筆していただきました。ミステリアスという意味は、生態がよくわかっていないものや、知られていない生態もいろいろあるという意味と、実は鳥飼さんは、鳥飼否宇というペンネームをもつ中堅のミステリー作家でもあるからなのです。奄美の野鳥に惹かれて都会と奄美を行ったり来たり、いえ、ここからまた、最近も小笠原諸島やコスタリカなど世界中へ鳥の調査にも出かけている人なのであります。飄々とした面白い方でもあります。
また、次の大きな特集は、「相撲の奄美文化論」。琉球大学の名誉教授である津波(つは)高志先生に写真&執筆していただきました。奄美は琉球支配であったとき、沖縄の相撲が浸透していたのですが、薩摩に侵攻されたことで、大和相撲に変化してきたという証明をしていただいております。しかし、奄美が大和文化をただ受け入れるのではなく、地域によっては琉球文化と様々な形とミックスさせながら、しなやかな奄美文化を創りあげて来たのだと思います。おまけで掲載した私たち撮影の相撲文化写真もなかなか面白いですよ!
また、大正9年に発足した大島角力協会発足時の集合写真や、当時の伝説の横綱、化粧回しなども掲載。加計呂麻島には、非常に珍しい女相撲甚句がありまして、町健次郎さんが久々に執筆。相撲好きなケンムンのことを、泉和子さんが寄稿。さらに徳之島井之川出身で、第46代大相撲横綱になった朝潮太郎の伝記も輪私が取材して書きました。
また、「奄美の音聴話」が復活し、いすぶきくにひこ兄さまが、例の口調で楽しく書いてくれています。。
料理特集では、料理はもちろん写真も巧い金沢陽子さんにお願いでき、こちらは大助かり。今回はパッション農家でもある陽子さんの楽しいレシピと家族総出のエッセイも書いてもらいました。ももちゃん、かわいいですよー。
最後は、「奄美の匠たち」。前回は、奄美の食品加工品を特集したので、今回は工芸品。奄美にはいろいろな工芸品がありますが、賞などを取ったものだけを厳選して掲載しました。
表紙は奄美の海岸にまぶしいように咲く「はまゆうの花」。
ホライゾン 第35号は、絶版扱いになりますが、ご希望の方へ実費にて、ご提供しています。
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