ホライゾンの歩み
奄美群島の情熱情報誌「ホライゾン」は、奄美群島の様々な情報を奄美から発信しようと、1994年に創刊されました。ホライゾンの名称は、奄美群島のどこからも見える水平線(ホライゾン)の彼方には、昔から豊穣の国があると信じられてきたことから命名され、内容は島々の自然、文化、歴史、またここで暮らす人々のことなど幅広いテーマを取り上げ、奄美入門書としてわかりやすくビジュアルに紹介していくことを基本としてまいりました。
その成果は、創刊3年目(1997)に第13回全国タウン誌大賞(NTT主催)で「奨励賞」(参加777誌)受賞、翌98年には部門賞である「地域コミュニケーション賞」を受賞(参加882誌)、2006年には財団法人かぎん文化財団から助成金をいただくなど、地域文化にわずかながらも寄与することができました。
また、情報内容を発展させて単行本化することにも着手。1998年に「奄美群島観光ガイドブック」(奄美群島観光連盟)、2000年に奄美の自然入門書「生命めぐる島」(南日本新聞社)、2012年には「奄美の食と文化」(南日本新聞社)を発行。現在ではアマミノクロウサギのぬいぐるみや、ルリカケスをペーパークラフトにするなど、自然をモチーフにした商品化も手掛けております。
さらに、イベントとしては創刊15周年にあたる薩摩侵攻400年の節目に、歴史シンポジウムを開催。また、平成23年から毎年「ケンムンふぇすた」を開催するなど、島の文化を全国へ発信してまいりました。
眠れる獅子であった奄美の島々が世界へ羽ばたこうとしている今、ホライゾンは一つの役目を終えることができたように思います。20年間、応援して頂きまして、本当にありがとうございました。(編集部)